ムルタムの言葉は言語というよりも 波動 そのものを音に出しているという感じのいわば 音楽に近い感じのものであった

ヒューヒューという風切り音のようでよく見てみると歯と歯の間から空気を振動させて出している 

これは 歯並びの悪い人には不向きの発声法でそういう 歯並びの悪い人のための歯医者もあったようだった 

呪術師などの職業の人は特別な波動の音を必要とするらしく 

わざわざ歯医者で2本の前歯に丸い穴を開けてもらっている

厶ルタムはムーの超能力 文明とはまた違って当たり前に全ての住人がそれぞれ異なる能力を持って 普通に使っていた

ただ ここは 前述したが特殊な境域にできた文明である 

だからあまり他とは 比較にはならないということがあるだろう 

ムーの時にキメラ という 隔離された魔法のような変身を行う 超能力者がいた

やはりこの時代でもそれに似た 隔離された人がいた

そこは強い シールドが貼られて外には出られなくなっている 

監獄のようなところだ 

入っているのは 全身青っぽいキラキラした鱗に覆われた青年で

別に頭がおかしいとか凶悪 ということはなく

通常は 好青年という感じの存在だが自分の持つ 破壊的な力をコントロールできないということだ

感情的に不安定になると周りのものや 生物でも全て破壊してしまうという非常に危険な能力を持っていて

戦争などの非常時に利用はされているようだ 

子供の頃からここに監禁されていて おそらく 死ぬまでそういう生活が続くのであろう