ムルタムの人々のクンダリニーが開いていたということはどういうことなのか それは超能力が使えたということでもある。 つまり 我々人類もクンダリニー が覚醒すると超能力が使えるということでもあるのだが 今はそのことは触れない ただ クンダリニーの話のついでに原人 つまり 猿人、類人猿と人類の違いについて ここで 少し説明する。 一般には 類人猿はやがて時間が経てば 人類に進化するであろう または 人類の進化 途上で分岐 退化した種族だと思われている しかし彼らは人類 とは 全く別の進化系を持っている異なった種族なのである。 その根本的な違いは クンダリニーにあるのだ 彼らは人間のように クンダリニー に覚醒を求めず また別の道からの進化を目指している種族でもある。 もう一つ 幻人 つまり これは妖怪系の人々のことだが 彼らのクンダリニーは 段階はそれぞれ あったが最初から開いたままだ。 ただ彼らには生きていることにおいて動機というか 欲望というものがほとんどない ただ生きていることが幸せ それだけで満足 という生き方を選択している。 人間はこの宇宙ではかなり イレギュラーな進化を課せられていて 肉体と精神の限界を極めて別な形態へと生まれ変わるという命題を背負っている。 人類以外はだいたい必要があって進化していくという形をとっているが 人類は必要があってということではないのだ。 ここで ムルタムの町の様子を少し 描写する そこを統治する 王や貴族の住まいはあるのだが 高い城壁や堀といった普通の戦争に必要な建造物は見当たらない この地が平和でそうしたものが必要ないのかというと そうでもない それはここでの戦争は そのほとんどが 超能力戦争なので壁や 砦があってもあまり意味がないからなのだ。 例えば 相手のリーダーの心臓を 超能力というか 念動力で圧迫して心不全に陥らせて殺してしまうということがあった。 もちろん 歩兵 レベルや 護衛 たちには剣や槍を持つ者もいたが 基本的な戦い方はそういう超能力戦争だったのである。