着いて宇宙船から出てくる時に盛大な出迎えのセレモニーが待ち受けていると思っていたようだったが もちろん そのようなものはなくて 自分たちで それなりに セレモニーをやったようである。 こんなものか というのが エルランティーの正直な思いだったが やはり そこは確信 派のリーダーだ。 すぐに頭を切り替えて よし この未開の地で 私の教えを広めて君臨することによって人々を救っていこう と結構前向きに決意をしている。 エルランティたちはそれでもいいのだが イルプロラシオンの人々は地球について 宇宙船の外に出てみたらとてもそのままでは生きていけない。 あまりにもイルプロラシオンとは環境が違ったのである。 そんなことは最初から分かっていたと思うのだが。 そこで エルランティーの提案で とりあえず地球の土に埋まることにした。 もともと 植物系の人々だったから それは可能なようであった。 しかし もちろん一歩も動けない。 中には生きたまま地球の生き物たちに食われているものもいる。 結局みんな 立ち枯れてしまっている。 家族と別れ 恋人と別れ故郷の星を捨てて200万年かけて 宇宙を超えてきて これではあまりといえば あんまりな状況だった。 しかしこの時もイルプロラシオンの人たちは何も文句も言わず ただ悲しげに黙って枯れていったのである。 ただ 彼らが死んで地球 霊界に入る時には中には エルランティーを恨むというものが出てくる。 ごく少数だったがある 意味 これが彼らにとっては革新 だったのかもしれない。 それまでは エル・ランティーは彼らにとっては絶対神 だったのである。 それがさすがにここに至って少数だったが 恨むということができるようになったのだ。 パイトロンという機械 これは知らない人の方が多いので簡単に説明する。 確か 大川隆法の書籍の中に出てきた 一種の機械である。彼によると エル・ランティーがパイトロン という 魂の分断機だか コピー機だとかで既存の魂を大量に増やしてしまったということがあると記述してあった。 これを調査するとそういう機械は実際にあった しかし あまりにも話が大雑把でいい加減というか 自分にとって不都合なことは言わないで ただそういう すごいマシンを使ったりしたんだよと自慢げに話している。 そしてそのマシンで 魂を大量に 粗製乱造をしてしまったために レベルの低い魂ができてしまって 低霊位界、地獄界ができてしまったと、あたかも少しは自分の責任もあるが仕方のないこと 偶発的な出来事であった風なことを述べていたような記憶がある。 しかしそれは大きな間違いであり 彼ら エル・ランティー派閥に所属している全ての存在に大きな責任が パイトロンを使ったことによって発生した。人類と地球の悲劇とも言う。