巨人族

巨人族

巨人族というのは妖怪のスタンダードな形としてあった。3m から 大きいのになると 5m というのもいた。

しかし 肉体で二足歩行 直立状態ではその辺りが地球の重力では限界値 のようだった。 それでも上半身の重さで 下肢は異様に太くて短く、がに股になっている。

猫背気味で体重のバランスを取って歩く様はいかにも地球環境に適していないように見える。 頭は禿げていて耳の周りに毛が生えている。原始人のような感じで 力自慢だったようだ。

上半身が異様に発達していて オランウータンに似ている。女性は これはこの方の奥さんのようだが 細面で雪女を大きくしたようだ。 美人 とまではいかないが彼らの美意識では美人の部類に入るのであろうか。

性器は普通にあるが体に比べると 小さいようだ。 妖怪の 人々に共通なのだがやたら種類は多いのだが 個体数は少ない。

ある意味 個体がそのまま 種族というくらいに 多様化していたようである。

ここではあまり取り上げないが妖精は妖怪の中に入れるようにという指示はある。 妖精 と 妖怪の違い だが

妖精は人間の気 毒気に非常に弱いということがある。 だから ピュアな人間や 純真な子供のような人間としか接触を持つことがないので 人類との関係性は薄いと言える。

物質、 肉体の境域にとらわれている人間にとって妖怪や妖精は一種の可能性への鍵でもあった。

外にはもっと開けた 世界があるんだよ という 扉の鍵をいつのまにか 人類は自らなくしてしまっていたのである。


氷河期

妖怪たちは氷河期をどうやって生き延びたのであろうか。

 

氷河期

妖怪たちは氷河期をどうやって生き延びたのであろうか。 人類 たちは例外なく jumu の手によって宇宙船に避難させられている。

しかし 妖怪たちはタフであった。いや 柔軟性があったということだろうか。 妖怪によって それぞれ違ったやり方で越冬している。まず 深い山にこもって 有り様を変えている。

岩などの自然物に寄生するという形で自然霊と同化してしまうということをしている。

また次第に寒くなってきた 自分たちの居住区 そのものをシールド してしまって、その中は温暖な気候に保つということをしている。この方達は主に 妖精系の妖怪の皆さんだ。

いわゆる異形の方たち 本格的な妖怪の皆さんは 冬眠 を繰り返して何とか長い 氷河期を 越冬するということをしている。

豪傑もいる。 そのままで 氷河期をこしている 妖怪もいる。 それは我々もよく知っている雪男という形の方々だ。

雪男の中には 5m という巨人もいるが これは 例外で普通は2.5から3m が標準だ。さらに自分の姿を変えてしまって 海の中で生きるという選択をしているものもいる。

氷河期とは言っても 海の中はある程度は生物が残っていたのである。 海の中の者たちも形態を変えて何とか生き延びようと必死であった。

しかし最終的にどうしようもない種族はそのまま 絶滅していくか jumu に救済されている。

それにしても様々な地上生命がいたがここまで 自力で 氷河期を生き延びようとしたのは 妖怪たちだけだった。 それは 生命力の強さ というよりも柔軟性という形質が最も威力を発揮したシーンだったかもしれない。


現代の妖怪たち