ムルタムの建築は基本的にブロックを重ねたものでできている 

これは主に 都市部だけなのだが このブロックは合金でできていて 

この組み合わせで何でも作っている

普通の人の家は外から見ると単純な ドーム型の家で

小さな 厚いガラスのようなものがはまった 窓が1個ついているだけだ が

中は地上2層 地下がやはり2層の4層構造になっていて 

地下の方が涼しくて住み 住みやすい らしく メインの居住空間は地下になっている 

冷房 も ちゃんとあって 地下の空気や地下水を利用して冷房 している

入り口は跳ね上げ式の扉で家の外回りはブロックの色であろうか 薄い クリーム色になっている

実はこのブロックは石英と粘土 (鉄 アルミ その他) それに ウランが入っている合金になっている 

ムルタムではテレパシーの思念が飛び交うのでせめて家の中では静かな 環境が欲しい プライバシーを守りたい

ということで 家の建築材にウランを入れていた

これを入れるとシールドができて 思念が遮断できたのである 

しかし ウランの放射能を彼らは甘く見ていた

その影響はある程度 知ってはいたが 

軽微なものだ

とある 意味高をくくっていたところがあった

ウランはその影響力で住人たちのエゴを肥大化させていった

その肥大したエゴは

我々はそんなものには影響を受けないだろう 

という 傲慢な自尊心に支えられ ウランの影響力を考慮していなかったのである

しかし ムルタムの特殊な磁場環境の中では軽微な 放射能であっても

その影響力は DNA の奥深くまで浸透していって 病巣を広げていったのである 

それが ムルタ厶崩壊の原因でもあった