サタンは人類の世界の中で分かっているだけで4回の転生を行ってきたがどうだったであろうか 

悪の権化や地獄の魔王というイメージからほど遠いような転生だと気づかれないであろうか 

しかし サタンは相当 酷いことや非道なことも数多くやっている しかしそれは同じ時代には当たり前にあった人類の行為でもあった し

悪の権化として名を残すようなものではなかったと判定できる

サタン 以前にも人類には多くの間違った観念や感情、鬱積した思い 病的な習性など 人類が地上に降り立った時からすでに存在していた

いや そもそも 人類として この地上に降り立つ前からそれぞれが抱えていた課題や問題はたくさんあったのである 

初めから純粋無垢ではなかった

しかも魂が幼いなりに進化していく上で 弱肉強食の中で生きていく術を獲得するには様々なことがあったのである 

それでは サタンがサタン たる所以はどこにあったのであろうか 

それはやはりこのムルタム という文明に大きな意味があったのである

ここに住む人間のクンダリニー が開いていたということ、すなわち 超能力 文明であったということが、

この生でサタンがどこまでも人間の禁忌 タブーを掘り起こして 解放していってしまったという行為は

通常の人間が行う行為とはその質と力において ずいぶんと異なる効果をもたらしたのであった

サタンは人類の集合的な潜在意識 深層意識にまでマイナスのエネルギーを刻み込んで DNA そのものを変えてしまっていたのである

それを開放 というか サタンはそう思っている面もあったようだが 暴露 というか 

自らの思うままに、言わば 探求していったのである


言わば やりたいことだけをやっていたのだが 突き詰めてしまえば 何事も同じということがある

サタンはそれが好きだから むしろ 使命と思ってやっていた

それが彼の秩序であってこの世のありようであるところに彼の価値観があったのである

実際そうなのだがそこには その枠を超越すべき人間の進化の道のりが残されていたのだが サタンはそこまで思い至っていない

サタンは憎悪 や恐怖を受けた以上に思念波で増幅して返して、それを地上に伝播させて結果 人類をどうしようもない状態に持って行ってしまったのである

後の世に パンドラの箱の伝説が残るが それはサタンのこうした行為が 寓話化されたものだ 

しかし パンドラの箱の中には唯一希望という名の救いがあったが サタンの開放したものは 太古からの人類の蓄積された マイナスのエネルギーでしかなかったのである