コンピューターはデータ管理として主に使われていた ムルタムにはお金という概念はあったが 貨幣 やお札はなかったのである。 現在のカードのように 報酬や 代金は全てデータとして国で管理していた ただ 我々のパソコンとは 原理的に違っていて 例えばその基本システムの言語には波動が使われている。 またディスプレイもあるにはあるのだが 多分 我々人類が見ても何も見えない状態であろう そこに映し出されているのは3次元映像の波動 映像だからである それがどういうものなのかは 勝手に想像するしかない。 波動というものが見えない人類には多分それは見えないであろう 少し 無責任な言い方ではあるがわからないのだから仕方がない。 ムルタムの言葉の解説になる ムルタムは波動 文化であった そして言葉も 何やらそのようなものだったのである。 まず彼らのコミュニケーションは基本的にはテレパシーで行う 直接 精神作用で交信するのだが肉体を使っても 意思の伝達はしていた。 よく観察するとシュー・シューというような口笛の音のない息吹 だけの様々なパターンをやり取りしている 例えばムルタムにおけるサタンは今回は女性で出ているが彼女の名前はどうしても読み取ることができない。 意味だけは 麗しい鈴 ということはわかるのだが 音が聞き取り不可能なのだ それは口先だけではなく歯と歯の間を使ってその隙間から息を吐いたり吸ったりして声というより高い笛の音のような使い方をしている。 まだ 特別な使い方としては 呪術師などは 専門的な音が必要 らしく 前歯に丸い穴を開けて不思議な音を発生させている そういう 専門家 だけではなく 一般人でも歯並びが悪いと うまく音が出せない人のための矯正歯科医のような職人もいた。 ちなみに 呪術師の前歯に穴を開けるやり方は ドリルで手作業でゴリゴリとやっている 当時 麻酔薬 らしきものはあったのだがそれでも相当痛かったようだ。 なおやっていることは 原始的なのだが この時使うドリルの刃はセラミック だった ムルタム という大陸名も ミュートラム よりはこちらの方がまだ近いかというくらいで ムルタムという名前を採用している。本当はどちらでもいいと思う。