エゴの自動律


物を生み出すというのは本当に辛い苦しい ネタがない時は何かないかと必死になるのだが そういう時に限って何も思い浮かばない それが今の私だ 
 
いつもそうだとも言う だから架空の世界の中で架空のキャラクター設定のもとに 何かを走らせるということをやっていた方がよっぽど 簡単だろうなということの理解が私にはある 
 
それでも漫画家や小説家というものは時代の空気の変遷とともに飽きられて 5年も過ぎたら 誰も読まれなくなっている 
 
漫画家で10年生き残ってる人は逆に今度は 世渡りが上手い人であって その時代における本当に必要とされるものを探して書いてきたとは言えるが それは本当にその漫画家が書きたかったことなのかどうかということが問題となる
 

その漫画家が一生で1回 これだけを残しておきたいというものがその肉体から湧き上がってくれば良いがそうではない場合はどうするかと言えばその肉体を活かすために 生活のために時代に要求に合わせた 何かを書いていくしかない 
 
しかしここからは問題で裸であるとか 性行為をベースにしたようなもの 殺人衝動をベースにしたようなものは最初は食い つかれるけれど 即座に飽きられる 
 
結局のところ 漫画家と言われてる 器と言うか 土管を通じて何かを上の領域から引っ張ってこれるかどうかが全てであり その引っ張ってこれる情報の質量が レベルの高いものかどうか そういうことなのだけれど 
 
何かと繋がっている感覚の元に 漫画小説を書いているという自覚のもとに 創作活動している人が一体どれぐらいいるだろうかと私は思う
 
人間は生活のためではなく本当にやりたいものをやれる自分というものを維持する全体状況構造それを確保するために努力をするべきだ
 
なぜならば生活のための漫画や小説というものはこれから本当に人工知能がその大部分を奪っていくちょっとしたカットへちょっとした漫画4コマそういうものが人工知能によって自動的に形作られていく世の中に本当に突入してしまった
 
そしてタチの悪いことにその人工知能と言われているものの大元は Microsoft =チャット GPT でありイコールオープン AI つまり特定の少数の人間が人工知能という領域ですら自分たちの思惑色彩というものを植え付けて多くの人間をコントロールするために結果として動いているという現実事実がある
 
我々はテクノロジ ーが進歩をしているにもかかわらず 再び 自ら奴隷への道を 奴隷への片道切符を得ようとしている 
 
そのような構造に気づき そこから離れなおかつ 自分なるものを見つける かなり困難だとは思う 
 
しかしそれをやらなければクリエイティブな方向における人間の器 座標の探求をやらなければ 我々のこれからは 簡単に奴隷への 階段を駆け落ちる 転げ落ちる 蹴っ飛ばされるとでもいった時代に変わっていくだろう 
 
私はその側には立たない。できたらあなたもその側には立っていただきたくはない
 
何かと繋がる という感覚は山ほど繰り返し かもしれないが山ほど何かを 文章書く漫画を書くという人知を超えたような中にしかおそらく出てくることはない 
 
私はその片鱗を経験したつもりにはなっているが そんなものはおそらくごっこでしかないだろう 
 
何かが降りてくる という感覚は これはわかる しかし 本当につながると自分が何かが降りてくるという概念 も認識も感覚もないままに自動筆記のように勝手に手が動いているおそらくここまで行くのだろうなと思う
 
それらの経験はさすがに私にはない
 
乗っ取られることを求めているのではない ただし 自分自身で本当に満足のいけるものは自分自身で読んでも笑うものは笑う 
 
面白いものは面白いのだ この感覚をあなたに伝えたくはあるが あなたは物を作り 生み出し 外に出すという経験がなく人から奪ってばかり おり そしてその上で もっとよこせというこの一連のルーティンの座標から1歩も動こうとしていなかったので 私の言ってることは ちんぷんかんぷん に違いない
 
しかし 生み出すということは苦痛ではあるが出来上がったものは一瞬だけ 己を楽しませる 一瞬だけだ 
 
そしてそれらはあっという間に過去の忘却に流れ そして私なる座標は再び 新たなる 何か新しい何か面白い何かを求めてひいひい と言いながら動き出すのだ
 
人はすべからく そのようにして前に進む ヒーヒーという 代価を支払いながら前に進む 
 
何かを生み出す そうやって 世界は地球は宇宙は移動していくのである 移動しなければ 我々なる 限定された存在は そもそもは消えるのだ 私はこの概念で世界を見ている