地球のミッシングリング

今から12万2000年前 現在のユカタン半島に巨大隕石が落ちている 

これは 白亜紀の大絶滅の時の原因になった隕石 だと考えられているが本当はもっと新しくてわずか12万年 ちょっと前の隕石であった 

そしてこれは本来 地球に落とすべき 隕石ではなかったものなのである

この頃人類は急激な進化こそ 遂げてはいなかったが そこそこいい感じでタイムスケジュールに沿った道を歩んでいたのである 

ほぼ 地球上 全体に分散して 生息していた人類は今ほど人口はないものの一様に文明を育み アセンション間近の段階にあった 

どこか 特別抜きん出た文明を誇ったところはなかったので一般的な例として 中央アジアにあったラザ という人口10万人ほどの町を紹介する

町並みは低くてそんなに高い建物は見当たらない 

目抜き通りは石畳になっていて広場では市が立ったりしている

文字や言葉はあったが 本のようなものはなかったようだ

しかし あまり一般的ではないのだが オルゴールのような原理を利用した情報 保存箱が集会所などにあった

使い方は何かを箱に向かってしゃべると それが箱に保存されている

重要な伝承や規則を保存するためだけに使われていたようだ

移動手段は 主に馬車で人力の第八グルマのようなものもあった 

この町には海がないので船はないが他の町には 筏に帆をつけたくらいの船はあったようだった

住人はみんな素朴で自然と調和しながら生きていた 

そんな彼らは 感覚が研ぎ澄まされていてやがてくる 終末の予知を多くの人たちが受け取っていたのである

しかしそこで彼らができたことはただ祈ることだけであった