竜人間 の開発過程でエルランティーという存在がいなければ まだ取り返しがつく 状態にはあった 

だが彼の進化レベルは 幼稚 だがその生き様 はある意味 純粋と言えた 

突き詰めればどうなるのか

より 純粋に突き詰めて どうなるのかを見たかった

そういう 興味本位なところがある 

それでエル・ランティは恐竜人間の感情の歯止めを緩めて抑制を外している

このため 恐竜人間は暴走してしまったのである 

エル・ランティーは突き詰めることが好きだがそこにはある基準に基づく中庸が作用しなければならない

ところが エル・ランティーはそのパーソナルなフィードバック機能である 中庸という作用が存在しない

彼には葛藤がない 葛藤がないということは システムとしてのフィードバック機能であるカルマも発現しない 

それによって現在二元性の地球において彼は自他共に なすすべのない 極端な存在になってしまっているのである

人間の場合は情をかけて 裏切られても 演歌の1曲も歌えば済むのだが 

恐竜 人間という強靱な肉体と精神力を持つ 存在に情という形質を持たすのは冷酷さ という裏の形質をはるかに超えた 

邪悪という地球の生態系に大きな影響をもたらすまでの重い エネルギーに変換してしまうのである

 jumu の上層部が気づくまでに地上に降ろされた恐竜人間はその性に従って人間に 邪悪の限りを尽くす 

そして実際そのままでは地球の進化系 全体が 邪悪という ありようになってしまう危険性があった

人類の真相 意識に眠る記憶の開放をここで行う

竜人間の体の皮膚はなめし 皮のようではあるが つるんとした卵 色をしている

顔はトカゲのようだが やはり 恐竜っぽい 獰猛さが伺われる 

耳に当たるところが少し凹んでいて ここは 耳の役目をしている

鼻も穴がポツンとあるくらいだ 

皮膚が丈夫で服は着ていない